手から伝わるモノ
お盆休みが終わります。
ご先祖さまをお迎えし、共に過ごす。
そして16日に、またお送りする。
昔から伝わるお盆の過ごし方は、私たちの生活様式の変化と共に少しずつ変わってきました。
当たり前に過ごす毎日。
まるで自分だけで今を生きているようですが、私たちの魂が肉体を持ちここに存在しているのは、ご先祖さまたちがいたからです。
今年のお盆は、その意味をあたらめて考えさせられる。そんなお盆でした。
明日から保育園の息子。
寝るときに腕をマッサージしてあげました。
『お母さん、気持ちいい。こっちの腕もやって~』。
気持ち良さそうに寝入り始めた息子の寝顔をみていて、自分の子供の頃を思い出しました。
おばあちゃんと一緒に寝ていた頃、夜寝るときに手をマッサージしてくれました。
おばあちゃんの手はいつもすごくポカポカ&ツルツルしていて、とても気持ちよかったのを覚えています。
『おばあちゃん、もっとやって~』と私もおばあちゃんに何度もお願いしていました。
あの手の平や指の感覚は、今でも忘れません。
手が持つ癒し力は、すごいですね。
そんなおばあちゃんも、94歳。
事故に遭ってからは認知症が進み、あのとても気持ち良いマッサージをしてくれた手も、指先が効かなくなってしまっています。。
今度は、私がおばあちゃんに手のマッサージをしてあげよう。
気持ち良さそうに眠る息子の寝顔をみて、そう思った送り盆の夜でした。