記憶
『ねぇ、お母さん。
車とか物もさぁ、人間と同じで、
死んだら魂はお空にいくの?』
保育園の帰り道。
空を見ながら
そう聞いてくる息子に、
『魂はお空に帰るね。
じゃあ、亡くなった人の体や壊れた車は?』
と、聞いてみた。
『古くなって壊れて終わり』
なるほどね。。
納得。
そんな僕とは、
色々な話をする。
なかなか面白い話が多い。
『どうしてお母さんのところに
生まれてこようと思ったの?』
と、彼が3歳か4歳の時に
聞いたことがある。
『お空から見てて、
お母さんがいいなぁって思ったから。
優しそうだったから。
あ、あとね、○くんに
お母さんのところに
いけって言われた』
○くんは、亡くなった弟です。
その頃は、、
まだ○君はこちらにいたよ…。
弟が旅立った後も、
『昨日、○くんと車で遊んだんだ』
彼は弟とよく会ってたみたいです。
お風呂で水や泡で遊びながら
ポロっと話してくれた。
そんな時間が懐かしいです。
私たちが過去生の記憶を
深いところに秘めているように、
今生きている
『この瞬間』もまた
私達の魂の記憶として
深く深く刻まれていく。
古いご縁、新しいご縁。
すべてのご縁に意味があり、
そこには学びや気付きがある。
この時代のこの環境に、
今の肉体と心を持って生まれてきた。
目の前の一瞬一瞬を
『どう生きるか』。
あなたは、
自分の魂の記憶に
何を残しますか。